オーストラリアの児童性的虐待に関する王立委員会の聴聞会が3月24日に行われ、ヒルソング教会の創立者であるブライアン・ヒューストン国際主任牧師が、同教会はどんな形の児童虐待も容認しないと語った。
オーストラリアAP通信(英語)によると、ブライアン氏はこの日、「私は長い間、有罪判決を受けた小児性愛者や、子どもたちに不適切な振る舞いをしたことを認めた人は、ヒルソング教会では受け入れらないと、声高に主張してきました」と述べた。
また、「何度も私たちは人々に対して、彼らは教会に来ることができないと語りました」とコメント。「私たちは小児性愛者たちを容認しません。なぜなら、私たちは明らかに子どもたちのための大規模な働き、青年のための働きを行っているからです。そのため、私たちはヒルソング教会が小児性愛者たちのいるべき正しい場所であると全く思わないのです」「私たちは、自分たちの教会ができる限り安全であることを確実にするというそのゴールを全面的に支援してきました」と語った。
2004年に亡くなったブライアン氏の父であり、ペンテコステ派のオーストラリア・アッセンブリーズ・オブ・ゴッド教団(AOG、現オーストラリア・キリスト教会=ACC)の牧師であったフランク・ヒューストン氏は1999年と2000年、30年前にニュージーランドで複数の少年たちに性的虐待を加えたことを告白していた。
ブライアン氏は1999年、父フランク氏に虐待のことを問い詰め、フランク氏はその罪を認めた。しかしブライアン氏と、同氏が当時会長を務めていたオーストラリアAOGの役員会はフランク氏の行為について警察に通報することはしなかった。翌年、さらなる児童虐待が明らかになり、フランク氏はヒルソング教会で説教することを禁止された。
ACC現会長のウェイン・アルコーン氏は、ACCに所属する千余りの教会全てが児童保護方針を採用し、順守していると述べた。「それはもはや任意ではありません。最低限の基準があり、私たちはそれを守るよう求めています。私たちは、教団の文化と実践を速やかに変えるために行動してきました」
オーストラリアでは現在、同委が国内の大型組織に対して、これまでに発覚した児童性的虐待の実態調査を行っており、カトリック教会やオーストラリア連合教会(UCA)、救世軍、YMCAなどのキリスト教の他の教派や団体も調査を受けている。