悪魔は本当にいるのか。どんな存在なのか。
悪魔は、サタンとか巨大な竜とか称されます。その実質は悪霊であって、他の多くの悪霊たちの頭(かしら)です。霊的存在ですから、人間は目で見ることはできません。
悪魔は、かつて天地創造のまだ前、御使い(天使)でありましたが、神が御子を生み(発出し)、「以後は皆これに従え」との詔(みことのり)を発したとき、これに不満を覚え、反発し、神のようになりたいとして、御使いの3分の1を味方につけて反乱を起こしたのです。しかし、天上での戦いにおいて、悪魔は、神に忠実な御使いミカエルらと戦って敗れ、天上界から追い落とされ、混沌界を90日間落ち続け、その底にある地獄に入れられました。
しかし悪魔は、その悪知恵で地獄の番人をだまして脱出し、新たに造られた人間世界に侵入したようです。以来、悪魔は、いつも神に敵対する存在となり、神の前で人をそしり、人を神から引き離そうとするのが本性のようです。その陰険で狡猾(こうかつ)な知恵を用いて、いろいろな方法で、今も働いています。(以上は、イザヤ14章、黙示録12章ほか、およびミルトンの『失楽園』を参考にしています)
日本人も昔からその存在を意識していましたから、「悪魔に魅入られた」とか「魔が差した」とか表現してきました。また、最高の悪的存在を指して「悪魔のような・・・」とも形容してきました。
悪魔は、最後に罰されて、火と硫黄の池に投げ込まれ、永遠の苦しみを受けることになっています。それまでは、神の許容範囲で、活動を認められているようです。
聖霊の神は、信徒を悪魔から守ってくれています。信仰を堅くして、悪魔につけ入られないよう、用心しましょう!
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