【CJC=東京】世界の食糧危機で穀物価格が高騰、援助団体も規模縮小を迫られている。国連世界食糧計画(WFP)は、2008年度に78カ国で7300万人に食糧支援を実施する計画を立て、その費用は29億米ドルと試算した。しかし食糧購入価格が昨年6月以降著増し、援助規模を維持するには当初の見込みより7億5500万ドル(約790億円)必要となったと見られる。WFPの活動は国連分担金にはよらず、すべて各国政府や企業・個人からの任意拠出金や寄付金で成り立っている。
キリスト教系人道援助機関『ワールドビジョン』は、各国政府にWFPへの拠出増を要請、7月の北海道洞爺湖サミットでも優先課題とするよう訴えた。
『ワールドビジョン』は約30国を対象に45万トンの食糧を提供しているが、今年は価格高騰の一方、献金も不足しているため援助対象者を150万人分削減しなければならない、とASSIST通信は報じている。