米サドルバック教会(カリフォルニア州)が9日、リック・ウォレン牧師が同教会を開拓してから36年で受洗者数4万5千人を超える金字塔を打ち立てた。ウォレン牧師はこの日、4万5千人目に洗礼を受けた人と昼食を共にしたという。
ウォレン牧師は同日、会衆に対して、「今週末は私たちの教会にとって歴史的な週末です。私たちの誰かがサドルバック教会の4万5千人目の受洗者となるからです」と語った。そして、「私はその人が誰になっても、昼食にお誘いする予定です」と述べた。
サドルバック教会では、この週末だけで792人が洗礼を受けた。ウォレン牧師は、その内約600人に洗礼を授けたという。サドルバック教会は声明で、この週末の洗礼により、同教会所有の16の礼拝所で受洗者が計4万5743人になったと発表した。
「洗礼は教会生活の素晴らしい瞬間です」。ウォレン牧師は、「洗礼は信仰者の新しい命の公のしるし、その出来事に参加した一同にとっての新しい始まりです。そして洗礼はそれを目撃しているあらゆる者たちに、キリストに対する彼ら自身の献身を新たにするよう励まします。私たちは、神が恵み深く私たちに、この素晴らしい節目を迎えた4万5千人以上の人々の一部となることをお許しくださったことで、感謝に満たされています。そして私たちは、私たちが来たる歳月にさらに多くの人々の一部となることができるようにと祈ります」と語った。
サドルバック教会は昨年11月、米メディア「ニュースマックス」の「米国のメガチャーチトップ50」で1位に選ばれた。このリストは、人道主義者で作家のジョニー・ムーア氏が、教会指導者の評判や彼らが主宰するテレビ・ラジオ番組の視聴率、著書の売り上げ、世論、全般的な影響力に基づいてまとめた。
ムーア氏はウォレン牧師について、「彼の著書『人生を導く5つの目的(原題:Purpose Driven Life)』は、ノンフィクションでは聖書に次ぐ2番目のベストセラーです。最近、彼は大規模な映画で取り上げられました。彼は世界のあらゆる国々で、何十万人もの教会指導者たちを訓練しました。そして彼は、大統領、官僚、ロックスター、セレブたちの電話の短縮ダイヤルに登録されています」と説明。
「何年もの間、内部の人間たちは、ウォレン牧師が『福音派の教皇』だと冗談を言っていました。教皇フランシスコが(昨年)9月の世界家族会議のために訪米した際、福音派のウォレン牧師に基調講演を依頼してからは、もはや誰もその冗談を言いません」などと評している。
サドルバック教会が昨年、創立35周年を記念した際、ウォレン牧師は「神が私たちの教会を35年間祝福してくださったことを感謝しています」と述べた。
「聖書は、私たちが(過去を)思い起こさねばならないと繰り返し語っています。私たちが過去を思い起こす理由は、それにこだわるためではなく、未来に向かって私たちの信仰を建て上げるためなのです」
米国内外で多くの活動をしているサドルバック教会は、その目的について「神の御名を称えるために、人々をイエスの元に連れて来て、神の家族の一員とすること、キリストに似る者となる成熟へと彼らを育成し、そして彼らを教会の奉仕と世における生涯の使命のために整えることです」としている。