世界(宇宙)は始まりがなく、永遠の昔から一定に存在していたのではないか。(定常宇宙論)
これも考え方の1つとしてはあり得ることで、神による創造のない科学説・世界観です。近代では、フレッド・ホイルらによって主張されました。
しかし、ハッブルの法則により、宇宙は膨張していることが確認され、「一定の、変化しない宇宙」との論はエネルギー保存の法則に反するのではないか、と反論されました。また、アーノ・ペンジアスやロバート・ウッドロウ・ウィルソンらによって3K度の宇宙背景放射が発見され、それが、火の玉から冷えてきたことの裏付けとなり、定常宇宙論はとどめを刺された形になっています。
ビッグバン理論により、その時から宇宙が始まり、物質も、空間も、エネルギーも始まったと考えるのが現時点での科学の見方です(いつか変わるかもしれませんが)。
ともあれ、聖書の神は、無から有を引き出す方であり、この引き出すこと〈第1次的創造〉から宇宙が始まって、以来ずっと活動していると見ています。
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