科学は長い間、信仰や宗教と相いれないものと見なされてきたが、神の存在を科学が真に証明できるのだろうか。
ニューヨーク市立大学の理論物理学教授、ミチオ・カク氏は最近、「あらゆるものを支配する」力を持つ「至高の存在」を証明する証拠が見つかったと語った。
画期的な超弦理論の第一人者として知られるミチオ・カク氏によれば、「原初の半ラジアン・タキオン」という仮説的素粒子によって神の存在が証明できるかもしれないという。
タキオンというのは、光よりも速く動くと信じられている仮想的素粒子であり、おそらく物質粒子間にある宇宙物質、すなわち真空空間を「脱し」て、あらゆるものを周囲にある宇宙から何の影響も受けないものにする。
これらの粒子に関して幾つか分析した結果、カク氏は非常に興味深い結論を導き出した。人間は、映画にも描かれたような「マトリックス」の中で生きているというのである。
「人類学と文化研究の地球哲学協会(the Geophilosophical Association of Anthropological and Cultural Studies)」の発表の中でカク氏は「人はある知的存在が創造した法の支配する世界に存在しているという結論に至った」と述べた。
「ともかく、偶然と呼ぶ一切のものは、もはや意味をなさない。神の存在こそがこのことを説明し得る。われわれは、宇宙的知的存在が創造し形成した法によって支配されている、ある計画の中に存在しているのであって、偶然に存在しているのではない。これははっきりしている」とも述べた。
カク氏はさらに、興味深い命題を提示した。神は非常に知的な数学者であり、神の意志は音楽に例えられるというのだ。ユーチューブの動画でカク氏はこう話す。「最終的結論は、神が数学者であるということです。神の意志は宇宙的音楽、11次元の超空間を通って鳴り響く弦楽器の音楽だということなのです」