神父の井上洋治氏(1927~2014)が開いた「風の家」の創設30周年を記念して、若き日に井上氏と交流のあった文芸批評家、若松英輔氏による記念講演「井上洋治と遠藤周作」が9日、東京都千代田区の四谷雙葉学園同窓会館で開催される。
井上氏は、カトリックのカルメル修道会士として、フランスで哲学、神学を学び、日本人の心情からイエスを捉え、多くの著作を残した。「風の家」は、日本の文化的風土の中にイエスの福音が根をおろし開花することを目指し、若者と共に学び祈る場として井上氏が1986年に開いた。カトリック作家・遠藤周作(1923〜96)と深い交流があったことでも知られており、昨年からは『井上洋治著作選集』(日本キリスト教団出版局)も刊行されている。
9日には、若松氏による講演の他、山根道公氏(ノートルダム清心女子大学教授)を司会に、若松氏、神父の伊藤幸史氏、井上氏に長年師事してきた平田栄一氏、中世哲学・神学の研究者である山本芳久氏(東京大学大学院総合文化研究科准教授)による座談会も行われる。
日時:2016年10月9日(日)午後1時~4時
場所:四谷雙葉学園同窓会館(雙葉幼稚園3階ホール)
東京都千代田区六番町11-1(JR四ツ谷駅徒歩2分)
参加費:1000円(事前申し込み不要)