長崎県議会の世界遺産登録推進特別委員会(溝口芙美雄委員長)は23日、昨年6月に暫定一覧に登録された「長崎の教会郡とキリスト教関連遺産」の本登録に向け、構成遺産の現地視察を始めた。同日には、五島市奥浦町の堂崎教会や久賀島の旧五輪教会堂、奈留島の江上教会などを視察した。
地元の長崎新聞によると、視察には委員10人のうちの9人、地元選出の山田博司県議員らが参加。堂崎教会では天主堂の外観やキリシタン関連の収蔵物、ヨハネ五島像などを見学した。
同県では教会群の世界遺産本登録に向けて様々な取り組みが行われており、先月25日には構成遺産の一つで、国宝建造物である大浦天主堂(長崎市南山手)で同県教育委員会がシンポジウムを開催。シンポジウムではアルベルト・ボッターリ・デ・カステッロ駐日ローマ教皇庁大使が挨拶し、市民ら約300人が参加した。