カトリックの聖人で、生前に数々の奇跡を行ったパドレ・ピオ神父(1887〜1968年)の遺体が24日、イタリア南部のサンジョバンニ・ロトンドで死後初めて公開される。教会の関係者の話によると、国内外の信者ら75万人が遺体を見るために予約したという。共同通信が同日伝えた。
同通信によると、国営テレビが生中継するなど非常に注目が集まっているという。一方、奇跡の一部に対しての批判があり、公開をめぐって新たな論争が起きる可能性もあるという。
ピオ神父は1887年5月25日、イタリアのピエトレルチナで生まれる。16歳でカプチン・フランシスコ修道会に入会。全生涯を奉仕に捧げるとともに、数多くの奇跡を行った。1968年9月23日に享年81歳で亡くなる。02年には前教皇のヨハネ・パウロ2世によって、462番目の聖人とされた。