【CJC】イタリアのキエーティで開かれていた正教会とカトリック教会の共同神学委員会が、教会史における首座問題で合意する声明を採択した。
声明は、シノドス(宗教会議)の組織問題と第1千年期における首座問題に関するもので「神学対話のための共同国際委員会」で作成、発表された。
ジョージア(グルジア)正教会代表は、声明の言語について異議を出していたが、採択に反対はしなかった。
「首座」の歴史的機能に関する合意は、カトリック教会と正教会との対話で主要な障害の1つ。
今回の声明は、教皇(ローマ司教)が東方諸教会に関しては教会法的な権威を発揮せず、「対等な中での第1人者」として振る舞うとしている。
今回の声明発表にもかかわらず、対話の将来が懸念されるのは、次回の会合では「東方典礼カトリック教会」問題を取り上げるべきだとロシア正教会代表が主張したこと。結局、次回の議題は未定のまま、調整委員会に委ねられた。