世界60カ国以上の学生4000人以上が在籍し、プロテスタントでは最大規模のフラー神学校(米カルフォルニア州バサデナ)が21日から、東京都文京区のオリベット大学オンラインキャンパス・チャペルルームで集中講座「2008年春学期エクステンションセミナリー」を開始した。
このコースは、同神学校の異文化研究科修士課程の集中講座として行われ、来月2日まで2週間にわたって行われる。今期は韓国、日本、米国、欧州の宣教師や牧師、宣教機関の関係者ら約20人が参加。年に春・秋の2回の集中講座が行われ、必要単位を満たせば2年間で異文化研究修士(M.A. in Inter-Cultural Studies)を取得できる。
1日目に行われたオリエンテーションでは、同神学校の宣教大学院(韓国語)のイ・ガンギル副院長が、同神学校の歴史と組織、また宣教大学院の特徴について説明。受講生らに「フラーの授業を通して、既に持っている思考を広げ、同じ事柄、人物、社会を見るにしても、その視点が広く多様なものとなって欲しい」と語った。
今期授業を担当するのは、ポール・ピアソン教授(宣教史・ラテンアメリカ研究)とパク・キホ教授(同院長)。ピアソン教授は、「神の民の拡張(Expansion of People of God)」と題して、宣教学的な視点から世界史を考察。パク教授は、「宣教における弟子訓練(Discipleship in Mission)」と題して、他文化圏での教会設立や韓国教会の歴史、韓国宣教の今後の課題などについて伝える予定だ。