イスラエルのエルサレム旧市街地にある聖墳墓教会で20日、「聖枝祭(せいしさい)」を迎えた礼拝の最中に、礼拝に出席していたギリシャ人とアルメニア人数十人の間で乱闘が起こり、警官隊が仲裁に入り込むという騒ぎとなった。AFP通信が伝えた。
同通信によれば、乱闘はギリシャ正教の司祭をアルメニア人の礼拝出席者らが教会から追い出したことが発端。警官約20人が仲裁に入ったという。事件後には、エルサレムのアルメニア人コミュニティーの住民数十人が、アルメニア人2人が拘束されたことに抗議して、教会から旧市街の警察署までデモ行進をするなどした。
聖枝祭はイエス・キリストのエルサレム入城を記念する正教会の祭日。カトリックの「枝の主日(受難の主日)」、プロテスタントの「棕櫚の主日」に相当し、ともに復活祭(イースター)の一週間前の主日である。