いよいよ来年に迫った日本プロテスタント宣教150周年の年に備えようと日本伝道者協力会(福沢満雄会長)は18日、都内でセミナーを開催した。同会長の福沢氏と、渡辺暢雄氏、三谷康人氏が伝道者として講演し、伝道者の立場からの来年に向けた提言を発表した。福沢氏は、「(プロテスタント宣教)150年を迎えるにあたって、もう一度上からの力が必要」と語り、神から与えられる夢と幻(ビジョン)、情熱(パッション)、そして使命(ミッション)をクリスチャンがしっかりとつかむときに、日本に神の御業が現れることを強調した。
福沢氏は、「一人ひとりが聖霊に満たされ、それぞれの場で仕えていくとき御業が起きる」とし、宣教は「人間の如何ではなく、神が推し進めてくださる」と力を込めた。
渡辺氏は、「大宣教命令(マタイ28:18〜20)こそ、私たちの肝に銘じるもの」であり、「神は、すべての人が救われて、真理を知るようになるのを望んでいます」(テモテ一2:4)と語り、宣教こそクリスチャンの第一の使命であることを強調した。また、「祈りなくして神の力を十全にいただくことはできない」と、祈りの重要性を説いた。
三谷氏は、企業のマーケティングの視点から日本の宣教の問題点を指摘。まずは牧師と信徒がビジョンを一つにし、教会の内ではなく外(福音宣教の対象であるノンクリスチャン)に活動の焦点をあわせることが重要だと語った。日本の教勢が伸び悩む現状について「最大のピンチは最大のチャンス」と語り、発想の転換が問題解決の糸口になることを示した。