先月開催された、影響力のある教会指導者の会議に出席した6人の代表が、1月に開かれたアングリカン・コミュニオン首座主教会議の行動を支持、賛同することを拒否したことを受け、アングリカン・コミュニオンのさらなる分裂の危機が発生した。
アングリカン・コミュニオンの総主事を務めるジョサイア・イドウ・ファーロン大主教は、ザンビアのルサカで開催された全聖公会中央協議会(ACC)に出席した6人の代表からの非難を拒絶した。
協議会を脱退する6人の会員とそのグループは、カンタベリー大聖堂での共同声明にある結論を「支持もしないし賛同もしない」と主張した。
ACCは、米国聖公会が同性婚を支持したことを受けての首座主教会議の「結論」を支持した。首座主教会議は、米国聖公会の参加に3年間制限を設けることを投票で決定した。
ジャスティン・ウェルビーカンタベリー大主教も、フェイスブックにその「結論」は「完全に遂行された」と投稿した。ウガンダとナイジェリアは、米国聖公会からの代表が出席していることを受けて会議をボイコットした。
イドウ・ファーロン大主教は、英国国教会のエリザベス・ペーバー参事司祭やウェールズ聖公会のヘレン・ビギン氏を含む「ルサカ・シックス」からの非難に反論した。
イドウ・ファーロン大主教は、「声明の署名者は、何年もの間アングリカン・コミュニオンに熱心に仕えてきました。その方々が祈りをもって支えてくださっていること、またその知恵は、非常に大きな祝福であり計り知れないほどコミュニオンを豊かにしてきました。その方々には意見を発表する権利があります。しかし、私はただ、その解釈には賛同しないということです。ACCの応答は明白であり、首座主教会議への支持を明白に表現しています」と述べた。
ルサカでの会議以来、代表たちは小グループで交わりを保っている。
イドウ・ファーロン大主教は、「今起こっているこのテーマは、人々の共に歩みたいという望みと互いの違いを認識したいという望みであり、また私たちが共有する信仰にあって喜びたいという望みです。諸団体は、神の御国とキリストの福音のため、また多様性を相互に尊重するために、互いに従順な関係にとどまると語りました。ACC全体の強い一致の度合いを示す報告に対する、他の多くの肯定的な反応がありました」と述べた。