【CJC=東京】教皇フランシスコが、ヨーロッパ統合に貢献した人物に与えられる「カール大帝賞」(シャルルマーニュ賞)を受賞した。
教皇は6日、バチカン(ローマ教皇庁)内で行われた授賞式で、「新しい欧州のヒューマニズムを夢見ている」と語った。授賞式には、アーヘンのマルセル・フィリップ市長、マルティン・シュルツ欧州議会議長、スペインのフェリペ国王、ドイツのアンゲラ・メルケル首相らも参列した。
カール大帝賞は、正式名称をアーヘン国際カール大帝賞という。1950年から独アーヘン市がヨーロッパ統合の理念にかなう功績を挙げた人物に授与している。最初の受賞者は、「国際汎ヨーロッパ連合」を創設したリヒャルト・クーデンホーフ=カレルギー氏。例年の授賞式はアーヘン市庁舎で、昇天祭の祝日に行われる。
カール大帝賞は宗教関係者にも贈られている。1989年には「テゼ共同体」の創始者フレール・ロジェ、2004年には特別賞が教皇ヨハネ・パウロ2世、2009年に「聖エジディオ共同体」の創設者アンドレア・リッカルディが受賞している。