【CJC=東京】イスラエルで聖書時代のビールを再現する取り組みが行われた。ロイター通信が19日報じた。エルサレムのヘルツル醸造所が「聖書ビール」20リットルを製造した。アルコール度は3パーセント。
使った麦は、テルアビブ大学の遺伝子学者が2千年前カナンなどでビール醸造に使われたものと同じ株と推定、5キロ提供されたもの。
ビールは、小麦5キロとホップ、イースト、水を使用し、6カ月をかけて20リットルを製造したが、醸造主と友人らがほとんど飲んでしまった。追加製造の予定はないという。
問題の味のほうは、ぼんやりとした、気の抜けたものだといい、醸造所のオーナーは「売り物になる味ではない」という。
ビールは2千年前も広く飲まれていたとされるが、ユダヤ教でもキリスト教でも、聖なる飲み物はぶどう酒となっているのは味のためか。