松阪大輔、岡島秀樹などの日本選手も活躍し、昨年3年ぶりにワールドシリーズを制したレッドソックス。04年シーズン、「バンビーノの呪い」を打ち破り、86年ぶりにワールドシリーズ制覇を果たした選手たちの隠されたエピソードを、日本キャンパス・クルセード・フォー・クライスト(日本CCC、栗原一芳代表、埼玉県所沢市)がDVDにまとめた。
このDVDは、レッドソックスの04年ワールドシリーズ制覇に貢献したトロット・ニクソン、ビル・ミラー、カート・シリング、ティム・ウェイクフィールド、マイク・ティムリン、デイブ・ロバーツなどのインタビューをもとに、何がチームを勝利へと導いたかに迫る。選手たちは、歴史に残る対ヤンキース戦をはじめ、シリーズをどのように勝ち抜いたかを振り返りながら、自分たちの持つ信念、信仰について語っている。チームは、86年間もワールドシリーズ制覇を拒まれた「呪い」から解き放たれた。だが、選手たちは、「人類にはもっと恐ろしい呪いがある。その呪いに勝利することの方が、ワールドシリーズ制覇よりも人間にとって重要」と語る。
ア・リーグ優勝決定シリーズ第5戦で松井秀喜の打球を好捕し、3連敗で後がなかったチームの流れを変えたトロット・ニクソンは、「神に、僕の心を落ち着かせてくれるようにお願いしました」「神は僕の期待に応えてくれました」と神への信頼を語る。
3度のワールド・シリーズ制覇の経験を持ち、チームの「大黒柱」として知られるカート・シリングは、「二度と、『信じがたい』と『神』の2つの言葉を一緒に使うようなことはしません。僕の人生で最も驚くべき一日でしたね」とヤンキース戦を振り返る。「その試合の7回で降板してベンチに引き上げた時点で、僕には、試合後に自分が何を言うべきかが分かっていました」「神は僕に『いいかい、私は8年もここでお前たちの試合を観てきた。お前たちには調子の良いときも悪いときもあった。でも、今夜はお前たちに、私が神であることを証明して見せよう』とおっしゃったんです。僕は唖然としました」と神の奇跡を証しする。
93年からスランプに陥るも、07年には松阪大輔などに次いでチーム3位の投球回を記録したティム・ウェイクフィールドは、「どんな時でも変わることなく注いでくれる神の愛が、辛い事を乗り越えさせてくれるのだと思います」「神は、時にはあなたに試練を与えることがあるでしょう。でも神は、あなたの手に負えないような窮地に追い込むようなことは、絶対にしません」と語っている。
収録時間は本編22分。ダイジェスト版は、日本CCCのホームページでも公開している。問い合わせは、同事務局(電話:04・2926・0868、ファックス:04−2926−0895)まで。