神戸改革派神学校(兵庫県神戸市)はこのほど、日韓両教会の相互協力関係の構築による、日本における福音宣教の進展を目指して、「日韓宣教研究所」を新たに開所した。5月31日(火)には、同神学校において開所記念講演会が開催される。
同神学校は、日本キリスト改革派教会の教派立で、諸外国の改革派教会との友好関係がある。韓国においても、大韓イエス教長老会(高神派)との宣教協力関係、大韓イエス教長老会(合同派)との友好関係を公式に築いており、また、高麗神学大学院との定期的な交流を持っている。
日本における保守的な長老派の神学校として、同神学校はこれまでも韓国からの留学生を多く受け入れてきた。近年、日本での宣教を目指し、その準備のために入学する韓国人留学生が増えてきているのだといい、その現状に積極的に対応していきたいと考え、同研究所の開所に至った。
日本宣教における日韓両教会の相互協力に関する資料収集、研究を行い、より良い相互協力関係の構築と宣教の方策を模索することによって、諸教会の健全な成長と福音宣教の進展に寄与することを目的としている。
具体的な活動としては、▽日本宣教を志す韓国人宣教師・献身者の教育と研修、▽日本宣教における日韓両教会の相互協力に関する課題や方策の研究、▽日本宣教における日韓両教会の相互協力に関する資料の収集、の三つが掲げられている。
同研究所が主催する初めてのイベントとなる開所記念講演会は5月31日(火)午後1時半から、同神学校チャペルにて行われる。講師は、日本キリスト改革派広島教会の申成日(シン・ソンイル)牧師で、講演題は「政治規準から見る日韓両教会の特色―改革・長老教会を中心に―」。ソウル出身で韓国の日本福音宣教会の派遣宣教師でもある申牧師は、日本キリスト改革派教会の初の韓国人牧師。詳細・問い合わせは、同神学校(電話:078・952・2266)まで。