時事通信が25日に伝えたところによると、自民党の山田俊男参院議員(69)が、18日に自民党本部で開かれた会合の後、会合に出席していた全国農業協同組合連合会(JA全農)の関係者に暴力を振るっていたという。
同通信は暴力の内容について具体的には伝えていないが、自民党の伊達忠一参院幹事長は25日に開いた記者会見で、山田議員が事実関係を認めていると説明したという。
日刊ゲンダイ紙が会合に出席したメディア関係者の話として24日に伝えたところによると、山田議員が暴力を振るったのは18日午前10時から開かれていた「農林水産業骨太方針策定プロジェクトチーム」の会合。加工品の原産地表示についての話し合いがあり、表示の必要性を唱える声が大半を占める中、会合途中から出席した山田議員が反対意見を言い、会合終了後、JA関係者が山田議員に直接意見を言うと激高。
「ぶん殴るぞ!」と詰め寄る山田議員に、JA関係者が「殴りたければどうぞ」と答えると、みぞおち辺りを2、3発殴ったという。同紙は殴られたJA関係者にも電話で取材しており、全治1週間の打撲傷を負い、謝罪もないことから、法的手段も検討しているとする声を伝えている。
山田議員は全国農業協同組合中央会(JA全中)の元専務理事で、2007年の参院選挙に自民党公認で出馬し、初当選。現在2期目で、自民党の参議院政策審議会副会長などを務め、参院では農林水産委員会に所属している。