旅行会社「クラブツーリズム」(東京都新宿区)が主催したバスツアーで貸切バスの運転手が、高速道路を運転中にスマートフォン(スマホ)を操作していたことが分かった。運転手がスマホを操作する様子をとらえた動画がツイッターに投稿されて発覚。クラブツーリズムが22日、同社のホームページで謝罪した。
クラブツーリズムの発表によると、スマホを運転中に操作していたのは、同社が契約する貸切バス会社の運転手。貸切バス会社に対しては、再発防止策の提出を求めるなど、厳正な対応を行うとともに、スマホを操作していた運転手については、今後クラブツーリズム主催のツアーへの乗務禁止措置を要請したという。
クラブツーリズムは謝罪するとともに、「貸切バスの安全運行に向けた適切な管理に努めてまいりましたが、このたびの事態を重く受け止め、今一度社内での安全管理に関するルールを徹底し再発防止に努めるとともに、弊社が契約する全ての貸切バス事業者に対しまして、安全運行はもとより乗務員教育の強化を強く要請いたしました」としている。
朝日新聞によると、スマホを操作していたのは42歳の男性運転手。20日午前8時半〜9時ごろに東京都内を出発し静岡方面に向かう日帰りバスツアーで、東名高速道路を走行中にスマホを操作していたという。バスには乗客・乗員計38人が乗っていた。
MBSによると、運転手はバス会社に「連休中で道路が混んでいた。渋滞情報を確認するため、携帯電話を利用してしまった」などと説明しているという。
動画をツイッターに投稿した人は、動画と共に「バスの運転手が運転中にスマホをいじっていた」「有名な会社クラブツーリズムの観光バスだった」「皆の命をどうおもってるんだ」などとコメント。動画は20日に投稿され、24日正午までに3万回以上リツイート(引用投稿)されている。