愛知県蒲郡市神ノ郷町の住宅で10日夜、この家に住む杉浦加津代さん(73)が、首に携帯電話の充電コードを巻き付けられ、死亡しているのが見つかった。住宅の窓にはこぶし大の穴が開けられており、警察が殺人事件とみて捜査している。複数の国内メディアが伝えた。
中日新聞や日本テレビによると、加津代さんの長男である会社員の司さん(51)が10日午後10時5分ごろ、蒲郡市神ノ郷町兼京の自宅に帰宅し、1階の仏間で倒れている加津代さんを発見。加津代さんは、首を携帯電話の充電コードで2重に巻かれていたほか、耳から血を流しており、隣室から引きずれらたとみられる血痕が残っていたという。
加津代さんは、司さん夫婦と3人暮らしで、当時、司さんは中国へ出張しており、妻は九州に旅行中だったという。妻が旅行先から自宅に電話をしても加津代さんと連絡が取れなかったため、司さんが急きょ帰国したという。
朝日新聞によると、加津代さんは司さん夫妻の家とは棟続きの隣接する家に住んでおり、当時玄関の鍵はかかっていた。こぶし大の穴が開いていたのは、1階の窓ガラス。司さんの妻が9日朝に加津代さんに会っており、また近くの主婦(73)も9日昼前、農作業姿の加津代さんに会い、収穫したキャベツをもらうなどしていたという。
現場はJR蒲郡駅から北に約2・5キロの場所で、ミカン畑が周辺に広がる住宅街。TBSによると、加津代さんの自宅前には道路があり、普段は比較的交通量が多いという。