あなたがたは、このように主キリスト・イエスを受け入れたのですから、彼にあって歩みなさい。キリストの中に根ざし、また建てられ、また、教えられたとおり信仰を堅くし、あふれるばかり感謝しなさい。(コロサイ人への手紙2章6節〜7節)
皆さんにお配りしている聖書通読の手引きの今日の聖書箇所と連動するメッセージを、救いのダイヤルに電話するかPCでホームページを見ていただくと聞くことができます。そんな工夫もしていますから、もうすでに頓挫してしまった方も、まだ十分間に合いますので、今年1年通して聖書通読にもチャレンジして欲しいと思います。
中国産の冷凍餃子から猛毒が検出され日本中大騒ぎです。このような騒動があると、最後はやっぱり料理は自分で作るべきだというところに行き着いてしまいます。人生の大切なものは、自分が真剣に関わる部分を無くさないことですが、信仰生活も同じです。自分で神に祈り、信仰を働かせることが重要です。
「このキリストのうちに、知恵と知識との宝がすべて隠されているのです。」(コロサイ2:3)キリストは愛に溢れたお方ですから出し惜しみされる方ではありません。キリストにある実生活をぜひ実現して下さい。そのために、2つのことをこの朝、特に心の中に留めておきたいと思います。
1.私たちはイエス・キリストにあって生きていこう
イエスを信じるということは、単に洗礼を受けて教会員になるという、形式的なことではありません。イエスを知らないで生きていた人生から、イエスを信じて生きる新しい人生を神から与えられて、文字通り本物の人生へと人生をやり直しているのです。
オリンピックのハンドボールのアジア予選で、判定に不正があり、やり直しとなりましたが、人ごとではありません。なぜ救い主イエスがこの世に来たのでしょうか?それは、イエスを知らない私たちの人生が、神から与えられた本当の生き方とは程遠いものだったからです。
命を与えて下さった神に背を向け、嘘や言い訳ばかりの人生が当たり前になっていた偽装だらけの人生から離れて、イエスが私たちの罪の身替わりとなって死んで下さったことを認め、受け入れたのです。
しかし、それで満足してしまってはいませんか?主イエス・キリストを受け入れたというだけではなく、これからもキリストにあって、神と共に歩み続けて行く信仰者だということを忘れてはいけません。私たちは、人生そのものをやり直しているのです。
2.キリストにある実生活を積み上げていく
信仰生活が、人間的な知恵や小手先で上手くやろうとして中途半端な二足のわらじになっていないでしょうか。教会に来ているときは熱心なクリスチャンですが、社会の中では周りの皆に悟られないように、隠れキリシタンを演じて、徐々に疲れて実生活の中でキリストの色がどんどん薄くなっていませんか?
イエスを受け入れているのですから、イエスにあって歩みましょう。大げさなことは必要ありません。ビジネスの交渉の前に祈り、小さな聖書を持ち歩き、誰かにプレゼントをするときに、御言葉をさりげなく添える。日常生活のあらゆる場面で、ちょっとした工夫次第でクリスチャンらしく生活することができるのです。何をするにも愛の祈りを捧げてから、神様が共にいることを信じて行動し始めましょう。
私たちの命というものは、目に見える部分だけではなくて、心や魂、霊の部分が非常に深く関わっています。心が病むと目に見える部分も病んでしまいます。イエスを受け入れて内側に命をいただくと、それが私たちの人生全体を潤して下さるのです。
ある鉄道員が冷凍車に閉じこめられて凍死しました。翌朝出勤した彼の仲間が、冷凍車を開けて同僚の冷たくなった遺体を発見したのです。皆悲しみましたが、彼がなぜ死んだのか分からなかったのです。なぜなら、その冷凍車は故障していて、電源は入らず、その日の最低気温は15度ほどだったからです。彼の心が、冷凍車に閉じ込められて凍死すると信じ込んでいたのです。私たちの心の中で何を信じているかが人生を大きく左右するのです。
世の中は、悪意や憎しみに満ちています。しかし、私たちが新しい人生を生きるために、私たちが背負うべき不幸をキリストが身替わりに背負って十字架の上で死んで下さったのですから、私たちはキリストに根ざし、さらに信仰を強固なものとさせていただきましょう。いつも感謝が溢れるよう、クリスチャンとしての実生活を高めてまいりましょう。
イエスを信じ受け入れたあなたの信仰が、実生活の隅々まで豊かに潤し祝福しますから、日常の様々な部分の小さなことから実際に信仰と愛を働かせて歩んでいきたいのです。主の御手があなたを支えていて下さいますので、この2月も必ず祝福され、恵みに満ち溢れます。
万代栄嗣(まんだい・えいじ)
松山福音センターの牧師として、全国各地、そして海外へと飛び回る多忙な毎日。そのなかでも宗教を超えた各種講演を積極的に行っている。国内では松山を中心に、福岡、鹿児島、東京、神戸、広島、高松にて主任牧師として活動中。キリスト教界のなかでも、新進気鋭の牧師・伝道者として、注目の的。各種講演会では、牧師としての人間観、ノイローゼのカウンセリングの経験、留学体験などを土台に、真に満足できる生き方の秘訣について、大胆に語り続けている。講演内容も、自己啓発、生きがい論、目標設定、人間関係など多岐にわたる。
また、自らがリーダー、そしてボーカルを務める『がんばるばんど』の活動を通し、人生に対する前向きで積極的な姿勢を歌によって伝え続け、幅広い年齢層に支持されている。
国外では、インド、東南アジア、ブラジル等を中心に伝道活動や、神学校の教師として活躍している。