獄中で48年間も無実を訴え続け、死刑判決を受けながらも一昨年に釈放されたカトリック信徒、袴田巖さんの再審が一刻も早く開始され、袴田さんが完全に自由の身になることを願い、袴田さんの支援団体の一つ「無実の死刑囚・袴田巌さんを救う会」(東京都東村山市、代表・門間正輝氏)は8日午前11時から午後3時まで、国会前で「バースデーアクション」を行う。
「3月10日は、袴田巖さんの80歳の誕生日です。2014年3月27日に静岡地裁で再審開始の決定が出たものの、検察が即時抗告してしまったため、再審は先延ばしにされた状態です」と、同会はこのアクションの背景について説明している。
「袴田巖さんは未だに『確定死刑囚』のまま、釈放後2回目の誕生日を迎えることになりました。即時抗告審では、検察の主張通りのDNA検証実験を裁判所が認めるなど、予断を許さない状況です」と同会は述べている。
同会によると、このアクションには「お姉さんの秀子さんも浜松から参加してくださる予定」という。「無実を表す『白』(洋服、スカーフ、手袋、帽子、コサージュ・・・)を身につけてご参加ください。30分でも1時間でもお立ち寄りいただければ幸いです」と呼び掛けている。
雨天決行。場所は衆議院・参議院議員会館前の歩道上。交通は地下鉄丸ノ内線「国会議事堂前」1番出口、または地下鉄有楽町線「永田町」1番出口。
なお、袴田巖さんの日常を描いた映画「袴田巖 夢の間の世の中」がポレポレ東中野(東京都中野区)で2月27日から上映中。詳しくは映画の公式サイト、またはポレポレ東中野の公式サイト。