株式会社KUFU(東京都港区、代表取締役 宮田昇始)は、社会保険・雇用保険の手続きを自動化するクラウド型ソフトウェア『SmartHR』において、役所への申請がオンラインで完結できる「Web申請機能」を公開しました。この機能は総務省が提供する電子政府の外部連携API(以下「 e-Gov API」)を利用しており、企業の担当者は年金事務所やハローワーク等の役所に出向く必要がなくなります。SmartHRを有料で利用している企業であれば、追加料金は不要です。
■ SmartHRとは?
SmartHR は企業が行う社会保険・雇用保険の手続きを自動化を目指すクラウド型ソフトウェアです。従業員情報を入力するだけで必要書類を自動作成。総務省が提供する e-Gov API と連携し、Web上から役所への申請も可能です。また、マイナンバーの収集・管理や、Web給与明細にも対応しており、煩雑で時間のかかる労務手続き・労務管理から、経営者や人事担当者を開放します。正式版公開から3ヶ月で、600社を越える企業が登録しています。
■ 電子政府(e-Gov)とは?
電子政府の総合窓口e-Gov http://www.e-gov.go.jp/
電子政府(e-Gov)は、総務省が運営する社会保険・労働保険関連手続きの電子申請の総合窓口です。2008 年の公開後、2010年には一括申請機能の提供開始、2014年には外部連携APIの仕様公開、2015年にはAPIの運用開始など、この分野の電子化を後押ししています。
しかし、これまで様々な取組みが行われてきた一方で、その利用率はわずか4.2%にとどまっています。別分野の電子申請と比較すると、確定申告などで利用される国税申告の52.7%や、登記の57.8%と比べるとまだまだ低いのが実情です。(出典:「オンライン手続の利便性向上に向けた改善方針(案)について」 平成26年2月 内閣官房IT総合戦略室 総務省行政管理局)
その大きな要因として「電子証明書」の存在があります。
■ 電子証明書とは?
オンラインで利用者本人を識別・証明するためのデータです。企業が e-Gov を利用して申請を行う為には「電子証明書」を取得する必要があります。
しかし、電子証明書の取得には、認証局との契約や証明書の取り込みに手間がかかることに加え、2年間で約 1.5 万円ほどのコストがかかります。これらの存在が e-Gov 普及の障害の一つとなっていました。
■ SmartHRが提供する「Web申請機能」の仕組み
今回公開した「Web申請機能」は、先述の e-Gov API を利用しており、企業の担当者は年金事務所やハローワークに出向く必要がなくなります。また SmartHR のユーザー企業は電子証明書を取得する必要はありません。SmartHR の外部アドバイザーでもある、社会保険労務士法人スマートエイチアールが代行申請を行います。SmartHRを有料で利用している企業であれば、追加料金無しでご利用いただけます。
■ Web申請機能は一般の社会保険労務士にも公開予定
今後、Web申請機能は、一般の社労士にも公開予定です。社労士自身の電子証明書を利用すれば、顧問先の電子申請を簡略化できるようになります。社労士向けの管理画面も開発を予定しており、社労士と顧問先企業間の業務フローを円滑にしていきます。
■ 今後の展開
今後は、対応する手続きの拡充や、人事情報管理システムの強化を行っていきます。利用社数は2016年内に4,000社、2017年内には30,000社を目指します。また、企業側だけでなく、社会保険労務士が抱える課題解決にも踏み込んでいきます。
経営者は経営に、人事担当者は採用や制度づくりに集中でき、従業員はよりよい環境で安心して働くことができる。そのような社会を、私達は SmartHR で実現します。
■ 会社概要
社 名: 株式会社KUFU(クフ)
所在地: 東京都港区麻布台1-4-3 エグゼクティブタワー麻布台 601
代表者: 代表取締役 宮田 昇始
設 立: 2013年1月23日
事業内容: SmartHR の企画・開発・運営
社 名: 社会保険労務士法人スマートエイチアール
所在地: 東京都港区麻布台1-4-3 エグゼクティブタワー麻布台 601
代表者: 社会保険労務士 海野慶子
設 立: 2016年1月4日
■ 受賞歴
・TechCrunch Tokyo 2015 最優秀賞(2015年11月)
・Open Network Lab 第10期 DemoDay 最優秀賞(2015年4月)
■ プレスキット
ロゴ・スクリーンショット等は下記をご利用ください
https://www.dropbox.com/sh/8pxmhepeus9skus/AADbCUA_eteoyazaHlsM4479a?dl=0