【CJC=東京】米国のバプテスト諸派の結集を目指す『ニュー・バプテスト・カベナント』が1月30日から2月1日までジョージア州アトランタで開催された。ただこれが将来に向けた偉大な「瞬間か単なる動き」か、は時を待たなければならない、と主催者は認めている。
催しは、ジミー・カーター元大統領の発想から生まれたもので、人種別、南北などの地域別、路線別な枠を超えて米国のバプテストを結集しようというもの。
約1万4500人が3日間にわたって説教、講演、音楽、ワークショップなどに参加、伝道、貧困、移住、平和、災害救援、信仰の自由といった問題に取り組んだ。
参加したバプテスト集団は、白人主体の『クーペラティブ・バプテスト・フェローシップ』、人種的には混成の『アメリカン・バプテスト教会USA』と黒人系の4団体など30に達し、信徒2000万人を代表するものとなった。
信徒数1800万人で米国第二の大教派『南部バプテスト連盟』は計画の当初から関与せず、参加も個人的なものに止まった。
カーター氏は集会閉幕にあたり、保守的な南部バプテストと他のキリスト者が、聖書や政治姿勢をめぐる分裂を終えるのに役立つことへの期待を語り、「死刑制度、同性愛、女性の地位などの問題で一致出来ないとしても、私たちの心は、共通、提携、寛大、友愛といった点で一つだ」と述べた。