【CJC=東京】ベトナムのカトリック者が、50年以上も前に接収された教会所有不動産の返還を求め当局に圧力を掛けるという、これまでにはなかった行動に出ている。平和的なものだが、すでに抗議行動は数ヶ月にわたり続けられている。
ハノイの名所、聖ヨセフ大聖堂に隣接した家屋の前で1月25日には、抗議祈祷集会が開かれた。大聖堂は1954年にフランスが撤退して共産主義政権が成立するまでは司教座が置かれていた。抗議参加者は1500人から2000人に達したと教会側は見ている。
タン・グエンダン首相もヨセフ・ゴー・クアンキエト大司教と会談するなど異例な対応を見せているが、それはまだ抗議側を満足させるまでには至っていない。