警視庁公安部は23日、銃刀法違反容疑で過激派組織「革労協反主流派」の非公然組織「革命軍」の拠点とみられる東京、千葉、神奈川の各都県の3カ所を家宅捜索し、革労協反主流派の最高幹部を含む男女6人を公務執行妨害容疑で現行犯逮捕した。共同通信などが伝えた。
同通信によると、家宅捜索が行われたのは、東京都豊島区、千葉県市川市、横浜市神奈川区にあるいずれもアパートの一室で、このうち1カ所から飛翔(ひしょう)弾の部品が見つかったという。時事通信によると、見つかったのは飛翔弾の部品とみられるネジや炸薬で、6人は捜査員に体当たりするなどして捜査を妨害したため逮捕された。全員60代で黙秘している。
今回の家宅捜索は、2013年11月に米軍横田基地(東京都立川市・福生市)に向け飛翔弾が2発発射され、うち1発が基地内に着弾したゲリラ事件の捜索として行われた。
革労協反主流派をめぐっては今月5日、2014年10月に埼玉県川口市のビルに砲撃砲の弾が着弾したとみられる穴が見つかったゲリラ事件で、革労協反主流派の活動拠点である「赤砦社(せきさいしゃ)」(東京都台東区)など8都府県13カ所で家宅捜索が行われている。
革労協反主流派の非公然組織である革命軍は、今年5月26、27日に三重県で開催される「伊勢志摩サミット」に反対してゲリラを起こすことを、革労協反主流派の機関紙で予告しているという。