兵庫県加古川市の加古川で昨年12月、女性の遺体が見つかった事件で、遺体で発見されたアルバイト・大山真白(ましろ)さん(20)=大阪府吹田市=を殺害したとして、アルバイト・礒野和晃容疑者(21)=古川市=が18日、殺人と死体遺棄の両容疑で逮捕された。磯野容疑者は大山さんの知人だという。国内各紙が伝えた。
神戸新聞や産経新聞によると、大山さんは昨年12月6日午前8時ごろ、大阪府茨木市内のアルバイト先を退勤後、知人女性と大阪府吹田市の大型複合施設「EXPOCITY(エキスポシティー)」を訪れ、「加古川へ行く」と行って別れていた。
大山さんはその後、鉄道で加古川へ向かったとみられ、6日深夜〜翌7日未明、JR加古川駅付近の複数の防犯カメラに加古川方面へ歩く大山さんとみられる女性の姿が映っていた。9日夜にはアルバイトの予定があったが、連絡なく休み、12日午前に加古川の中洲付近で遺体で見つかった。
遺体の大山さんはセーターにショートパンツという姿で浮いていたという。頭部には、鈍器のようなもので殴られた傷が約10カ所あった。
朝日新聞によると、警察は大山さんの友好関係を調べており、18日に磯野容疑者から事情を聴いたところ、関与を認めたという。大山さんは行方が分からなくなる6日までの数日間、自身の口座から現金計100万円を下ろしており、産経新聞によると、磯野容疑者との間で金銭トラブルになっていたとみられている。