今年創立104年を迎えるウェスレアン・ホーリネス教団・淀橋教会を55年にわって牧会した故小原十三司牧師(同教会第4代牧師、在職1917〜72年)の召天36年目を記念する礼拝・聖会が27日、同教会で行われた。
小原氏はその在職中、戦前には日本のホーリネス系教会を中心に全国規模にまで波及した大正のリバイバル(1919年=大正8年頃)、昭和のリバイバル(1930年=昭和5年頃)を経験した一方、再臨信仰を巡っての日本ホーリネス教会の分裂や、戦中は「ホーリネス弾圧」により自らも投獄されるなどの経験をした。戦後は投獄生活の中で示された「1000人教会」「1000人会堂」をビジョンに掲げ、1964年には当時日本のプロテスタント教会で最大規模の教会を建築するなど激動の生涯を送った。
峯野龍弘・現同教会牧師は記念の礼拝、聖会で「聖めの恵みに徹した人」として小原氏を紹介。ホーリネス系教会創始期の中心的存在であった故中田重治との出会い、殉教と隣り合い小原氏自身が「信仰上の神の大学院生活」と語った投獄時代、牧師夫人として小原氏と生涯を共にした妻鈴子氏の信仰など、小原氏が歩んだ信仰の生涯を語り、同氏が貫いた「聖めの信仰」を伝えた。