広島県福山市の市立培遠中学校(同市春日町、高橋正明校長)で、50代の男性教諭が1月下旬、生徒に「私はバカ」と叫ばせていたことが分かった。共同通信が培遠中学校への取材で明らかになったと10日伝えた。
同通信によると、2月に行われる行事のために生徒約30人が、踊りの練習をしていた際、生徒に大声を出すよう教諭が指導した。しかし、言葉がすぐに思い浮かばない生徒がおり、教諭が「私はバカ」と叫ぶように勧めたという。また、実際に複数の生徒が「私はバカ」と叫んだという。
産経新聞によると、不適切な指導があったのは1月31日で、教諭は、よさこいソーランの踊りで学校行事などを盛り上げる「ソーラン隊」の生徒に対して指導をしていたという。ソーラン隊は1、2年約30人の生徒で構成されている。
生徒が練習の翌日に高橋校長に相談して発覚。同紙によると、教諭は「例として挙げたつもりだったが、強制のようになった」と話しており、「不適切で軽率だった」(同通信)と謝罪した。