ノーベル文学賞を受賞した、旧ソビエトの反体制作家のアレクサンドル・ソルジェニーツィン(Alexandr Isaevich Solzhenitsyn、1918~2008年)は、楽観主義者とは、「『どこもかしこもひどいことだらけでも、私はまだまだいい!』と、現状に満足し、いたずらに嘆かぬ人のことだ」と言いました。
私たちの住む世界は、昔よりも科学が発達したはずなのに、もっと悪くなり、もっと住みにくくなっています。人々の心には荒野があり、傷つき、苦しんでいます。
この世の中を生き抜くためには、「楽観的な人生観」を持っていなければやっていられません。
「楽観的な人生観」は、単なる能天気ではなく、現実を直視しつつも、「人生の明るい面」「人生の良かった面」を数えて感謝できる人のことです。
ゴスペル・ソング(賛美歌)に、♪数えよ 主(神)の恵み 数えよ 主の恵み 数えよ 一つずつ 数えてみよ 主の恵み♪という曲があります。
良かったことはすぐに忘れてしまうのに、ちょっとした嫌なことばかりを記憶して、嘆いていることはないでしょうか?
今までの人生の中で、あなたに与えられた良いことを数えてみませんか? きっと、5分も経たないうちにうれしくてたまらなくなるはずです。
楽観的な人生観は、未来を楽観し、「未来は良くなっていく!」と期待する心を持つことです。
ある時、友達数人とビデオ鑑賞会をすることになりました。私は、ビデオをレンタル屋さんから借りてくる係で、待ちきれずに一人でこっそりビデオを見てしまいました。
内容は、ハッピーエンドの映画で、途中、つらく悲しいことがずっと続きます。しかし、最後まで見てとてもうれしくなりました。
さあ、ビデオ鑑賞会の当日が来ました。みんなは、ドキドキしながら見ていますが、私は、一人安心しながら見ていました。その結末を知っているからです。
私たちの人生は、ハッピーエンドの映画みたいなものです。途中には、つらく悲しいことがたくさんあっても、最後は、ハッピーエンドで終わるのです。
聖書は、あなたの人生にハッピーエンドを約束します。「わたしがあなたがたのために立てている計画は、平安を与える計画であり、将来と希望を与えるためのものだ」と語ります。
神を信じる人の人生は、ハッピーエンドを知って生きているようなものです。人生を、楽観的に、前向き肯定的に、期待して歩んで行きましょう。
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菅野直基(かんの・なおき)
1971年東京都生まれ。新宿福興教会牧師。子ども公園伝道、路傍伝道、ホームレス救済伝道、買売春レスキュー・ミッション等、地域に根ざした宣教活動や、海外や国内での巡回伝道、各種聖会での讃美リードや奏楽、日本の津々浦々での冠婚葬祭の司式等、幅広く奉仕している。日本民族総福音化運動協議会理事。
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