電車内で女子大生に痴漢行為をしたとして、警視庁滝野川署の元刑事組織犯罪対策課長、堀康彦容疑者(52)=埼玉県川越市=が5日、3カ月の懲戒処分を受け、依頼退職した。また、さいたま地検は同日、堀容疑者を同県迷惑行為防止条例違反で在宅起訴した。毎日新聞などが伝えた。
同紙や産経新聞によると、堀被告は昨年9月24日深夜から翌25日未明にかけ、東武東上線の車内で、女子大生の下半身を触ったり、自身の下半身を押し付けたりする痴漢行為をしたとされている。一方、堀被告は「痴漢は一切やっていない」と否定しているという。事件当日は、同僚と酒を飲んだ後の帰宅途中だったという。
毎日新聞によると、堀被告は事件当時、滝野川署刑事組織犯罪対策課長だったが、逮捕後には同署の警務課に異動されていた。
一方、産経新聞によると、堀被告は同僚に現金約660万円の借金があり、主に競輪で使っていたという。時事通信によると、堀被告が金を借りていたのは堀被告の部下。同通信は、痴漢と部下からの借金のために、警視庁が堀被告を懲戒処分にしたという内容で伝えている。