創価学会や天理教など日本に本部を置く日系宗教の韓国国内での信者数が、公称ベースで193万人にも上ることが、日韓の研究者かなる研究チームの調査でわかった。「入信カード」の重複などで実数はある程度低くなると見られているが、193万人は韓国人口の約4%を占める。宗派別でみると、創価学会が約148万5000人と全体の77%を占めた。西日本新聞が7日伝えた。
同紙によれば、調査を行ったのは韓国・釜山の東西大日本研究センターのチーム。宗教社会学などの研究者7人で構成。政府系の韓国学術振興財団の委託で03年に調査が開始され、昨年11月に報告書がまとまった。韓国での日系宗教の浸透ぶりが明らかになったのは今回が初めてだという。
研究チームは今回の結果について、金大中(キムデジュン)政権下で98年に始まった大衆文化開放政策により反日感情が薄れたことが原因で、各宗派の活動が活発になり、信者が増加したと分析している。布教を開始したのは天理教が1893年で最も早く、大半は1960年代以降から始めている。また、天理教の信者は約27万7000人で、創価学会と合わせて91%を占めている。
調査で実施したアンケートによれば、「自分・家族の病気」が33.5%と、入信の動機の中で最も高かった。