新聞勧誘を装い、新聞の講読料名目などで現金をだまし取ったとして、指名手配されていた無職・宮田信一容疑者(58)=住所不定=が26日、逮捕された。宮田容疑者は、約20年で約2000件近く同様の手口の詐欺をしたと話しているという。産経新聞などが伝えた。
同紙や毎日新聞によると、宮田容疑者は一般紙の購読に加え、スポーツ紙も購読すれば安くするなどと持ち掛け、講読料や更新料名目で現金をだまし取る手口で、2010年以降に約200人から計約230万円をだまし取ったとみられている。警察が昨年5月に宮田容疑者の顔写真を公開し、指名手配していた。
指名手配後も同様の手口の詐欺を続けていたとみられており、東京都台東区上野で26日、弁当屋で買い物をしているところを捜査員が発見。産経新聞によると、この捜査員は、指名手配中の容疑者の顔写真などを記憶し、繁華街や駅などに張り込んで犯人を探す「見当たり捜査」の捜査員だったという。
共同通信によると、東京都内では昨年までに同様の被害が約350件あり、宮田容疑者はこのうち200件に関与したとみられている。宮田容疑者は「生活費が必要だった」(TBS)などと話し、容疑を認めている。