【CJC=東京】英下院で1月、国教会制度廃止と政教分離を求める法案が提出されたが、問題の議案の提出番号が666番だったことから、議員らに驚きが広がった、とAFP通信が報じている。
「666」は新約聖書の黙示録13章18節に登場する。「ここに知恵が必要である。賢い人は、獣の数字にどのような意味があるかを考えるがよい。数字は人間を指している。そして、数字は六百六十六である」(新共同訳)と記されている。
法案策定に関わった自由民主党のボブ・ラッセル議員は、「その数字は悪魔の印だ。まるで神か悪魔の不思議なわざだ」と驚きを隠さない。黙示録、特にこの個所をめぐっては論議が絶えず、「666」という数字自体も正確には「616」だという主張もある。
英国では、エリザベス女王が英国国教会の首長でもあり、政教分離は完全ではない。
ただ英下院では慣習的に、役職についていない議員が提出した法案が実際に本議会で審議される可能性はほとんどない、とAFP通信は指摘している。