中学1年生以上のあなたへ――もしあなたが、これからキリスト教(特にプロテスタント・・・詳しくはこの本で)の学校や教会でキリスト教について学ぼうとしていたり、キリスト教や聖書に生まれて初めて触れようとしているのなら、この本はその助けになるかもしれません。
全部で100ページちょっとの、小さくて分かりやすい本です。特に、キリスト教の学校で生活を始める生徒さんたちのために、始めのほうにある「キリスト教学校での生活」という章で、聖書や礼拝、祈り、教会、キリスト教の暦(こよみ)について書かれています。
それから、この本には、その次に「さまざまな宗教」という章があって、宗教の分類と、仏教・イスラム教・神道、それからカルト宗教についても書かれています。これは、これまでたくさん出されてきたキリスト教入門の本とは違うところでしょうね。
この本は「キリスト教主義中学校の導入テキストや、CSの教科書などに最適」「中学に入学し生まれて初めて聖書とキリスト教に接する生徒たちのために、若手教師が書き下ろした『オール・イン・ワン』の総合的なキリスト教入門」だと、この本を出している会社は説明しています。
つまり、この本はキリスト教に基づく中学校で初めて学ぶための教科書や、教会学校で学ぶための教科書として一番合っている本であり、しかもキリスト教の基本についてのいろんなことが、この一冊の本に“全部”収められているというわけです。
その会社によると、この本は、「学校生活、諸宗教、キリスト教学校の歴史、旧新約聖書、キリスト教史、グローバル時代の宗教の問題、そしてカルト・チェックリストなど、コンパクトなサイズに豊富な内容。オールカラーで楽しく読みやすい」のだそうです。
この本を書いた人は、キリスト教の大学でキリスト教などについて学んだ後、教会の伝道師やキリスト教学校の宗教主任・宗教主事を務めてきた、クリスチャンで若手の先生です。「聖書が、新しい出会いと成長のきっかけになれば」と願っているのだそうです。
もしあなたがこの本に興味があったら、近くにあるキリスト教の本屋さんや図書館などで探してみてください。そして、もしこの本が「13歳にも分かる」よい本だとあなたが思ったら、この本を読みながら、聖書を読んでみましょう。そして、周りのお友達や大人で、キリスト教に興味のある人たちにも読んでもらいましょう。
でも、もしあなたがまだ12歳だったら・・・それでも、この本が分かるといいのだけれど・・・。もし分からないことがあれば、自分でも調べてみたり、キリスト教に詳しい学校の先生や近くにある教会の牧師に聞いてみましょう。あなたの家族やお友達と話し合ってもよいかもしれません。そうすれば、きっと「新しい出会いと成長」につながるかもしれませんね。
美濃部信(みのべ・まこと)著『13歳にもわかるキリスト教』 関西学院大学神学部監修 キリスト教スタディーブック・シリーズ④、新教出版社、2015年1月。定価:本体900円+税
著者について:大阪府生まれ。明治学院大学国際学部、関西学院大学神学部、同大学院博士課程前期修了。日本基督教団広島流川教会伝道師、横須賀学院高等学校宗教主任を経て、2005年に福岡女学院中学校・高等学校宗教主事に着任、現在に至る。