米マイクロソフトは1月12日(米国時間)、インターネットブラウザ「Internet Explorer」(IE)のサポート対象を、各オペレーションシステム(OS)に対応する最新版のIEのみに変更する。これに伴いマイクロソフトは同日、「Windows Update」で「End of Life」と呼ぶ更新プログラム(KB3123303)を配布し、最新版IEへのアップグレードを促す通知を表示させるようにする。
「End of Life」では、「Windows 7 Service Pack 1」「Windows 7 Service Pack 1 x64 Edition」「Windows Server 2008 R2 Service Pack 1」「Windows Server 2008 R2 Service Pack 1 x64 Edition」のOS環境下で、IE8、9、10のいずれかを使用している場合、最新版のサポート対象となるIE11へアップグレードするよう促す通知が出るという。
一方、マイクロソフトは、この通知機能を無効にする方法も公開している。ただし、レジストリの変更も必要となるため、復元用のレジストリをバックアップするよう注意している。通知機能を無効にする方法は、マイクロソフトのサポートページ(英語、日本語・自動翻訳)で。
しかし、1月13日以降は、最新版でないIEについてはサポートが受けられないため、セキュリティー更新プログラム、セキュリティー以外の修正プログラム、無料または有料のサポートオプション、オンラインテクニカルコンテンツの更新が利用できなくなる。
マイクロソフトは、旧版IEを利用し続けた場合、サポート終了以降に発見された脆弱性に対しては、今後サポートが提供されないため、「実質的に『ゼロデイ』(脆弱性を解消する手段がない状態で脅威にさらされる状況)攻撃の危機に永久にさらされることになります」として、最新版への更新を強く勧めている。