マイクロソフトがOS「Windows」に関連したセキュリティー更新やバグ修正などを行う「Windows Update」の2015年12月分の月例更新が、日本時間12月9日から始まった。
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今回の Windows Update では、「緊急」が8件、「重要」が4件、修正された脆弱性は全部で71件。「緊急」の8件、「重要」の2件については、脆弱性を悪用されるとリモートでコードが実行される恐れがあるというもので、「重要」の他の2件については、特権の昇格があるという。
2015年12月の Windows Update で公開されたセキュリティー情報と、影響を受けるソフトウエアの概要は下記の通り。詳細はこちら。
マイクロソフトのセキュリティーチームによると、緊急・重要計12件のうち、2件については脆弱性が公開されており、2件については実際に脆弱性を悪用した事例が確認されているという。また、今月の「悪意のあるソフトウェアの削除ツール」では、新たに確認した1種類のマルウェア(Win32 / Winsec)に対応している。
<緊急8件>
1)MS15-124(要再起動)
Internet Explorer 用の累積的なセキュリティ更新プログラム(3116180)
影響を受けるソフトウエア:Microsoft Windows、Internet Explorer
2)MS15-125(要再起動)
Microsoft Edge 用の累積的なセキュリティ更新プログラム(3116184)
影響を受けるソフトウエア:Microsoft Windows、Microsoft Edge
3)MS15-126(再起動が必要な場合あり)
リモートでのコード実行に対処する JScript および VBScript 用の累積的なセキュリティ更新プログラム(3116178)
影響を受けるソフトウエア:Microsoft Windows
4)MS15-127(要再起動)
リモートでのコード実行に対処する Microsoft Windows DNS 用のセキュリティ更新プログラム(3100465)
影響を受けるソフトウエア:Microsoft Windows
5)MS15-128(要再起動)
リモートでのコード実行に対処する Microsoft Graphics コンポーネント用のセキュリティ更新プログラム(3104503)
影響を受けるソフトウエア:Microsoft Windows、Microsoft .NET Framework、Microsoft Office、Skype for Business、Microsoft Lync、Silverlight
6)MS15-129(再起動不要)
リモートでのコード実行に対処する Silverlight 用のセキュリティ更新プログラム(3106614)
影響を受けるソフトウエア:Microsoft Silverlight
7)MS15-130(要再起動)
リモートでのコード実行に対処する Microsoft Uniscribe 用のセキュリティ更新プログラム(3108670)
影響を受けるソフトウエア:Microsoft Windows
8)MS15-131(再起動が必要な場合あり)
リモートでのコード実行に対処する Microsoft Office 用のセキュリティ更新プログラム(3116111)
影響を受けるソフトウエア:Microsoft Office
<重要4件>
1)MS15-132(再起動が必要な場合あり)
リモートでのコード実行に対処する Microsoft Windows 用のセキュリティ更新プログラム(3116162)
影響を受けるソフトウエア:Microsoft Windows
2)MS15-133(要再起動)
特権の昇格に対処する Windows PGM 用のセキュリティ更新プログラム(3116130)
影響を受けるソフトウエア:Microsoft Windows
3)MS15-134(再起動が必要な場合あり)
リモートでのコード実行に対処する Windows Media Center 用のセキュリティ更新プログラム(3108669)
影響を受けるソフトウエア:Microsoft Windows
4)MS15-135(要再起動)
特権の昇格に対処する Windows カーネル モード ドライバー用のセキュリティ更新プログラム(3119075)
影響を受けるソフトウエア:Microsoft Windows