オンラインストレージサービス「Dropbox(ドロップボックス)」を運営する米ドロプボックス社は7日、同社が提供するメールアプリ「Mailbox(メールボックス)」と写真共有アプリ「Carousel(カルーセル)」を廃止すると発表した。
発表によると、Mailbox は来年2月26日、Carousel は同年3月31日にサービスを終了する。
今回の決定についてドロップボックス社は、「過去数カ月にわたって私たちは、コラボレーションと共同作業の簡素化にチームのフォーカスを絞ってきました。その中で、Carousel と Mailbox を廃止するという難しい決断をすることになりました」と説明している。
Mailbox の運用で得られたさまざまなノウハウは、Dropbox との新しい連携機能で活用するとし、新しいドキュメント管理アプリ「Paper(ペーパー)」で既にその機能が一部用いられているという。また、Carousel の主要な機能も、Dropbox に統合される予定だという。
ドロップボックス社は、「Carousel と Mailbox のユーザーの皆様、この2つの製品を使用してくださりありがとうございました。そして、すみません。私たち皆が愛した製品にさよならを言うのは簡単ではありません。しかし究極的には、今回の決定によるフォーカスの集中が、今後数カ月、数年にわたって皆様により良いサービスを提供するために力になると信じています」と述べている。
ドロップボックス社は2007年、当時まだ米マサチューセッツ工科大学の学生だったドリュー・ヒューストンとアラシュ・フェルドーシの2人によって設立された。08年3月にベータ版を開始し、同年9月にサービスを正式スタート。13年に Mailbox を買収し、14年に Carousel をリリースしていた。