検索大手のグーグルが提供する地図サービス「グーグルマップ」に、実際とは異なるでたらめな名称を書き込んだとして、警視庁は1日、会社員や学生3人を軽犯罪法違反(いたずら業務妨害)で書類送検した。3人は互いに面識はないという。毎日新聞などが伝えた。
同紙によると、逮捕されたのは、愛知県田原市の会社員(30)、盛岡市の大学生(21)、大阪市の無職(30)の男3人。グーグルマップ上の国会議事堂や原爆ドーム、出雲大社などの表記に、東京の弁護士事務所の名称を加えるなどして架空の施設名を作り、表示させていたという。この書き換えのために、弁護士事務所には抗議の電話が殺到。弁護士事務所の業務を妨害した疑いが持たれている。
読売新聞によると、ハッキングではなく利用者が施設情報を追加できるグーグルマップの仕組みを悪用した手口であったため、警察は不正アクセス禁止法ではなく、軽犯罪法を適用したという。
グーグル日本法人は、不正を防止するためチェック体制を強化するなど対策を取っているとしている。
この書き換えでは、警視庁本部がある位置にも「警視庁サティアン」と追加表示されるなどしていた。