福岡空港を離陸した後間もなく、操縦席の計器が左エンジンの異常を示したため、全日本空輸(ANA)の264便(ボーイング777−200型)が29日夕方、福岡空港に緊急着陸した。「爆発音がした」と話す乗客もおり、同機は左エンジンを停止して、異常発生から約20分後に緊急着陸した。毎日新聞などが伝えた。
同紙によると、29日午後5時25分ごろ、計器が左エンジンの排気熱が異常に高いことを示したため、左エンジンを停止し、右エンジンだけで福岡空港に引き返した。264便の中央付近に乗っていたという20代の女性は、爆発音が聞こえたなどと話しており、別の40代男性も、「ドンドン」という音と衝撃があり、機体が揺れたと話しているという。
一方、読売新聞によると、エンジン付近から火花が出ていたという乗客による証言もあるが、全日空は「確認できていない」と話している。
264便には乗客乗員387人が乗っていたが、全員無事だった。一方、この緊急着陸の影響で、福岡空港の滑走路が約6分閉鎖され、他の20本の便に遅れが発生したという。