米フェイスブック(Facebook)の最高経営責任者(CEO)であるマーク・ザッカーバーグ氏(31)は1日、自身のフェイスブックで娘マックスの誕生を報告するとともに、自身が保有しているフェイスブック株の99%を慈善事業に寄付すると発表した。ザッカーバーグ氏の保有株の時価総額は約450億ドル(約5兆5300億円)に上る。
ザッカーバーグ氏は、娘マックスに宛てた手紙の形式でこの発表を行った。この手紙の中で、「君たちの世代のために私たちが願うことは2つ、人間の可能性の発展と平等の促進だ」などとザッカーバーグ氏はつづっている。
マーク・ザッカーバーグ氏と妻のプリシラ・チャンさんは、2人の名前を冠した慈善団体「チャン・ザッカーバーグ・イニシアチブ」も新設し、寄付はこの慈善団体を通して行うという。
ザッカーバーグ氏は2010年、当時25歳の時に米経済誌『フォーブス』が発表した「世界で最も若い10人の億万長者」に1位で選ばれた。この時の推定資産総額は約40億ドル(約4900億円)。ザッカーバーグ氏は同年、米マイクロソフト会長のビル・ゲイツ夫妻らが始めた、資産家が自身の資産の半分以上を慈善活動に寄付する「ギビング・プレッジ(Giving Pledge=寄付誓約宣言)」に参加を表明している。
ザッカーバーグ氏は今後もフェイスブックのCEOは継続して務めるとしている。米ウォール・ストリート・ジャーナル紙(日本語電子版)によると、ザッカーバーグ氏は、フェイスブックの議決で必要となる過半数の株は当面維持する意向だという。