愛媛県松山市内の駐車場に止められていた乗用車の後部座席から、一部白骨化した性別不明の遺体が見つかり、香川県警は5日、駐車場近くにいた無職・谷一男容疑者(65)=香川県高松市=を死体遺棄容疑で現行犯逮捕した。谷容疑者の80代の父親と連絡が取れなくなっており、谷容疑者は遺体は父親だと話しているという。朝日新聞などが伝えた。
同紙によると、谷容疑者は父親と2人暮らしで、「死んだ父親を部屋に置いていたが、どうしていいか分からなかった」と話しているという。車内で見つかった遺体は、布にくるまれた状態で一部が白骨化していた。目立った外傷はなかったという。死後1カ月以上たっているとみられ、香川県警は司法解剖して死因を詳しく調べるとともに、身元の確認を急いでいる。
同紙は、体が悪く車いすを使って生活していた父親を谷容疑者が世話していたという、近所の人の話を伝えている。毎日新聞によると、谷容疑者は父親が「だいぶ前に死んだ」と話しているという。
谷容疑者の親族が5日夜、谷容疑者の父親と連絡が取れないとして、香川県警に捜索願を出し、香川県警が父親と一緒にいるはずだという谷容疑者を捜していたところ、現場の駐車場近くで谷容疑者を発見した。朝日新聞によると、現場は松山城の近くだという。