インド東部のオリッサ州で、教会やキリスト教団体が、昨年のクリスマス以来続く同国のキリスト教徒に対する最近の攻撃について、警備を増強するよう求めている。エキュメニカル・ニュース・インターナショナルによれば、2日には同国の国家人権委員会に対して、「キリスト教徒は原理主義者らから残酷な攻撃を受けており、特に原理主義者らが一帯を掌握しているカンダマルでは、法と秩序が完全に乱れている」と抗議した。
ENIによれば、ローマ・カトリック教会、全インド・キリスト教協議会(AICC)などのキリスト教団体などが、同委に対して抗議の共同覚書を提出。60以上の教会が放火され、キリスト教徒の家屋約600棟が消失し、5000人以上のキリスト教徒が非難を余儀なくされている現状を訴えた。
ジョン・ダヤルAICC総幹事はENIに対して、「キリスト者らが立たされている境地は本当に哀れだ」と述べ、状況の悲惨さを訴えた。