【CJC=東京】英カトリック教会ウエストミンスター大司教のコーマック・マーフィー=オコナー枢機卿は、ポーランド人信徒にもっと英語を学び、現地の教会に溶け込むよう促している。ポーランド語教会の数が増え、このままでは教会が民族ごとに分割する危機にさらされる、と言う。
これに対し「イングランドとウエールズのポーランド人カトリック宣教」のグラジナ・シコルスカさんは、ポーランド人社会は当惑しているとして、カトリック週刊誌「タブレット」に「ポーランド人のために祈ることを止めろとどうして要求出来るのか。祈ることは罪なのか。私は霊的な暴行を受け、良心が冒されたと感じる」と語った。
イングランドとウエールズのポーランド人のための司牧担当タデウス・ククラ神父も「ポーランド人としての自分自身を失ったら、全てを失うこと」と述べている。
英国では、1963年に比べ91年には4割減少していた教会出席数が、カトリックの影響が強い東欧圏からの移民流入などにより減少が止まり、2005年の91万7500人が2006年には92万7154人に持ち直した、と「テレグラフ」紙は報じている。