国際的な人権団体であるオープンドアーズ・インターナショナルは、北朝鮮で地下教会に所属するクリスチャンが約10万人いるとの推計を発表した。米クリスチャニティ・デイリー紙が4日、報じた。
オープンドアーズのスタッフは「北朝鮮当局による宗教弾圧が継続しているため、北朝鮮のクリスチャンは自由な意志に基づいて教会に行くことができません。日曜日に公園のベンチに密かに集まり、祈りの課題や聖句を分かち合うことしかできません。世界的なキリスト教機関によっても確認されていることですが、このようなクリスチャンの数は現在増え続けています」と語る。
昨年9月、オープンドアーズは強制収容所や労働収容所に監禁されている囚人の数は最低でも30万人、多く見積もった場合は100万人にも上ると発表している。北朝鮮にいるクリスチャンのうち約4分の1はこれらの収容所にいるのではないか、と関係者は語る。
昨年のオープンドアーズの報告によると、最低でも20人が「クリスチャンである」という理由だけで逮捕され、死刑や拷問を受けて死亡した。
中国へと脱北した北朝鮮難民で、北朝鮮に帰国して福音を宣教している人の数も最近非常に多いという。
オープンドアーズは現在、北朝鮮難民のうち特に地下教会のクリスチャンに人道援助活動を行っている。