・・・エリヤは彼女に言った。「・・・イスラエルの神、主が、こう仰せられるからです。『主が地の上に雨を降らせる日までは、そのかめの粉は尽きず、そのつぼの油はなくならない。』」彼女は行って、エリヤのことばのとおりにした。彼女と彼、および彼女の家族も、長い間それを食べた。・・・列王記?17章8節〜16節
・・・彼女が神の人に知らせに行くと、彼は言った。「行って、その油を売り、あなたの負債を払いなさい。その残りであなたと子どもたちは暮らしていけます。」列王記?4章1節〜7節
新年明けましておめでとうございます。兄弟姉妹の上にこの1年も大きな恵みがありますように、と祈ります。
既に今日までに、20名ほどの兄弟姉妹が、去年1年間の聖書の通読を終えて、聖書通読表を届けて下さり、本当に嬉しく思っております。単に心の中で神を信じているつもりではなく、日々御言葉に親しみ、信仰が生活の中心となっていることを心から感謝したいと思います。
しかし、世の中には暗闇がはびこっています。先日、振り込め詐欺の一団に関わっているような若者に会い、絶対にそんなことをしてはいけないと話をしておりましたが、彼には罪の意識が全くないのです。一般的な善悪の基準が全く身に付いていないので、私の言う意味が理解できないのです。また、中国とインド、ネパールの境にあるチベット自治区に、一本の高原鉄道が開通し大混乱です。世界の秘境と呼ばれ、ヒマラヤを臨む美しい高原で、チベット仏教を信仰する素朴な人々の住む土地でした。そこに日米の観光客が押し寄せ、年収わずか数万円で生活していた人々の、日用の生活道具を、1個千円単位で買いあさり、現地の人々は皆お金に目が眩(くら)んで売ってしまう。今まで千年二千年単位で変わらなかった文化が、わずか1本の高原鉄道によって一気に消えようとしています。本当に恐い暗闇の時代です。だからこそ、聖書が伝える幸せの法則を私たちは忘れてはいけません。
今日は、旧約聖書の預言者エリヤ、2つ目に、このエリヤの後継者であるエリシャの話を開きました。当時は、社会や天候も不安定で貧しい時代でした。預言者やその仲間は、お金目当ての商売をしているわけでもありませんから、しばしば困窮の淵に追い込まれたのです。
この2つのケースで、神は大きな祝福の恵みを現わして下さったのでした。聖書の信仰の素晴らしさは、単に歴史や、古い文化の中だけの信仰ではないということです。どのような時代においても通用する幸せの秘訣、成功法則があります。時代を超える神のみことばに注目して下さい。
1.神を信頼する
エリヤは、息子と最後の食事をとって死のうとしている女性に言いました。「まず、パン菓子を焼いて私に食べさせ、それから、あなたがたが食べるがよい。」つまり、まず主の言葉の通りにしなさいと言います。神を信じることを生き方の中心とすることを、今、明確にしようではありませんか。
私たちに与えられた「時」は、神によって動きます。どんなときも、まず神を第一とし、神によって善悪を示されることが私たちの人生を正しく導くのです。生活の隅々に神を第一にすることを貫きましょう。礼拝を第一にする時間の用い方、与えられたものをまず献金するお金の使い方、人々との交わりや仕事においてもまず祈ること。そして、自分の夢や目標も、神の御心に適うものを願いましょう。常に神にある価値観をもち、神を第一とすることです。まず最初に、神からの指示をしっかりと受け止める者でありましょう。
2.神に働いていただく
全てを自分ひとりで考え行動し、解決したけれど、結果はつまらないものに終わっていることはありませんか?
人間の考えや賢さというのは、一見素晴らしく見えても、その結果が祝福や幸せをもたらすとは限りません。天才や秀才と言われる人々が、良かれと思って突き進んだ結果、戦争や環境破壊、経済破綻など、取り返しのつかない問題を引き起こしています。だから、命を与えて下さる神からの恵みのご計画をいただきたいのです。
神の奇跡はいつも私たちの思いや願いを超えます。自分の考えや行動だけでなく、神が働かれる場を作り出しましょう。たった一つの油のつぼから、負債を返し、母子が一生食べていけるだけの油が出てきたのです。
あなたの仕事、家庭、病、全ての場面であなたは心から神の働かれる場を用意していますか?ちゃんと神の働かれる器を準備しましょう。
3.神の恵みを実体験する
奇跡を求めて祈ることができますか?自分の予想以上に神が働かれることを本当に信じているでしょうか。
預言者エリヤやエリシャが出会った家族も、打つ手は尽きて、もう終わりだったのです。しかし、神のご計画は終わっていませんでした。私たちの最終的な限界の、その向こう側に神の力が働くのです。
どのような状況にあっても、神の信仰者は絶対に勝利します。神の与えて下さる、限界を超える力があるからです。その力が、あなたの2008年を必ず支えます。かめの粉は尽きず、つぼの油はなくなりません。私たちのために、ご自身の御子イエスの命さえ与えて下さった神は、私たちをあの手この手で支えて下さいます。
万代栄嗣(まんだい・えいじ)
松山福音センターの牧師として、全国各地、そして海外へと飛び回る多忙な毎日。そのなかでも宗教を超えた各種講演を積極的に行っている。国内では松山を中心に、福岡、鹿児島、東京、神戸、広島、高松にて主任牧師として活動中。キリスト教界のなかでも、新進気鋭の牧師・伝道者として、注目の的。各種講演会では、牧師としての人間観、ノイローゼのカウンセリングの経験、留学体験などを土台に、真に満足できる生き方の秘訣について、大胆に語り続けている。講演内容も、自己啓発、生きがい論、目標設定、人間関係など多岐にわたる。
また、自らがリーダー、そしてボーカルを務める『がんばるばんど』の活動を通し、人生に対する前向きで積極的な姿勢を歌によって伝え続け、幅広い年齢層に支持されている。
国外では、インド、東南アジア、ブラジル等を中心に伝道活動や、神学校の教師として活躍している。