昨年末の大統領選をめぐって暴動が広がるケニアで、貧困に苦しむ人々への援助活動が暴動によって妨げられている。現地で働くある支援団体のスタッフは、「作業ができないことに強いいらだちと失望を感じる」と語った。
国連は3日、ケニア赤十字社の推計として、同国北西部のリフトバレー地区だけで少なくとも10万人が食料不足などの人道危機に直面していると発表。このまま混乱が続けば、その数は40〜50万人に膨れ上がる恐れもあるという。
イギリスに本部を置くキリスト教慈善団体ティア・ファンドは、以下の項目でキリスト者に祈りの要請をしている。
・ルオ族とキクユ族の間の暴動と殺人がやむこと
・外交の圧力によって、政治的なこう着状態が平和的に解決されること
・現地で働く支援団体のスタッフの安全
・しっかりとその地位が確証され、国民も受け入れることができる指導者がケニアにたてられること