米ワシントンDCの十代の若者1600人以上がマクレーンバイブル教会に集い、新年を迎えた。
同教会が主催した新年イベントは麻薬やアルコールからの自由を標榜しており、健全なキリスト教的環境の中で新年を祝うことを目的としたもの。参加者はさまざまなショーや、スノーボード遊び、相撲、映画などを楽しみ、福音のメッセージを聞いた。
マクリーンバイブル教会の青年担当主事を務めるデール・サザーランド氏はクリスチャンポスト紙のインタビューに対し、「私たちはキリストを人々と共有したいと願っています。このイベントはイエス・キリストの福音をたくさんの生徒たちと分かち合う、とてもよい機会となりました。また、私たちはアフリカで必要とされている支援のために基金を設立し、送金することによってキリストの愛を表すようにもなりました」と語った。
参加した生徒らは、ただイベントを楽しむだけではなく、「私の決断:アフリカを救おう」の主題のもと、エイズ(後天性免疫不全症候群)がアフリカの子ども達に及ぼす影響について学んだ。生徒らはエイズの危機に立ち向かう決意をもって新年を迎えた。
イベントでは、生徒一人当たり最低4人、エイズで親を失ったウガンダの孤児を支援するよう奨励した。基金はイベントに先立ち、ブレスレット、ティーシャツや近隣の住民に支援を募ることなどを通して集められたという。
さらに、イベントの参加チケット一枚あたり5ドルが、アフリカの孤児の家のために献金された。エイズで両親を失った孤児の家を建てるための目標額は2万5000ドル(約270万円)とされている。
世界的キリスト教福祉団体のワールドヘルプによると、アフリカでは10秒に1人がエイズのために死亡しており、10秒に2人がエイズに感染しているという。320万人の子どもが母子感染によりエイズとともに生涯を過ごすことを余儀なくされ、300万人が毎年エイズのために死亡している。
新年パーティーに参加した生徒らはアメリカのゲームだけでなく、アフリカの伝統音楽、伝統的なダンス、伝統的な食事を体験した。
サザーランド主事は「新年パーティーの後数ヶ月にわたって、子ども達に向けてのさまざまな計画があります。私たちは目標を再設定し、新たな目標に向けて子ども達を常にキリストのミッションである貧しい人々への歩み寄りに向ける用意があります」と述べた。
マクリーンバイブル教会は1994年から新年パーティーを主催しているが、イベントを通して基金を募ったのは今年が初めてだという。