茨城県東海村にある核燃料研究施設「ニュークリア・デベロップメント」の建物の2階で17日午前10時過ぎ、部屋の一部が焼ける火災が発生した。火は約30分ほどで消し止められ、この火災による放射性物質の流出などはないという。NHKが伝えた。
NHKによると、火災が発生したのは、ニュークリア・デベロップメントの建物の2階にある電気室。社員が消火器を使って火を消し止めた。約1平方メートルが焼けたという。この火災によるけが人などはない。
火が出たのは、電気室内にある電気を供給する設備で、火災発生後ただちに非常用電源に切り替わった。
ニュークリア・デベロップメントは、三菱重工業の子会社で社員は約80人。NHKによると、原子力発電所で使われた使用済み核燃料の研究を行っており、使用済み核燃料が施設内のプールで保管されている。
一方、ニュークリア・デベロップメントはホームページで、今月15日付の防災訓練実施結果の報告を公表している。これは、10月14日に実施した防災訓練の報告で、同社としては初めて訓練シナリオを事前に参加者に知らせない全面的なブラインド化訓練として実施し、訓練項目、内容ともにおおむね所期の目標を達成できたとしている。